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Dog photography and Essay

Dog photography and Essay

九寨溝旅情1


「四川九寨溝旅情1」

「上海発!画像の更新!」では、
四川都江堰や九寨溝の画像を公開しています。

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九寨溝は1970年代に森林伐採の労働者によって
(元々居住していたチベット人以外に)
偶然に発見され村役の人に伝えられた。

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青い水の九寨溝を強く印象付けるもののひとつに、
独特の青い水があげられる。

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白い砂地の場所に少しの水が
流れている状態でも水は僅かに青く見える。

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この青い水の理由は一般に水中に
溶け込んでいる石灰分
(炭酸カルシウム)の影響である。

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また、湖底の苔によるとか、
光の屈折率によるものなどとよく言われる。

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「四川九寨溝旅情2」

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九寨溝の水は飽和した炭酸カルシウムが
微細な浮遊物を核として沈殿するために
極度に透明度がよい。

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そのため、深さ20メートル以上の湖底までも
より浅く感じられ、浅く見える理由は
水と空気の屈折率の違いによる。

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水は可視光の内、長波長の成分(赤い光)を
吸収する性質がある。

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そのため深みでは、水面から入射して
湖底で反射した光の内から青い光だけが
眼に多く届くようになる。

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結果として青い水に見える。
また、深みでは光量が減少して
暗くなるために水の青さに深みが増す。

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「四川九寨溝旅情3」

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微細な浮遊物のために
水中浅所での散乱が多いと、
赤い波長部が十分に吸収されていない光も
併せて届くようになる。

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水の色は青みが薄まり、湖底に苔が
生えている場所では青みに
緑や黄色が加わる。

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かつ太陽光や空の状態も影響し、
加えて水面で反射する光にもよって、
神秘的に変化する色彩が生まれる。

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九寨溝までの交通は自然保護のため
付近の開発が制限され1日の入場者数も
制限されている。

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中国屈指の人気観光地である九寨溝は、
従来は約450km離れた成都からの
長距離バスで約10時間かかった。

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「四川九寨溝旅情4」

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交通手段としては陸路が、
唯一のアクセス手段であった。

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2003年に九寨黄龍空港が開港したため、
空港から約1時間半での到達が可能になった。

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九寨黄龍空港が気象条件によって
頻繁に飛行スケジュールが
乱れることにも注意しなければならない。

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九寨溝内の交通は最奥部まで
片道30km以上の広大なエリアである。

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ゆえ車道と遊歩道が完備されており、
外部からの車両の乗り入れは禁止されている。
そのため、専用の天然ガス利用の
低公害型バスを利用する。
「九寨溝緑色旅遊観光車」と呼ぶ。

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「四川九寨溝旅情5」

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「九寨溝緑色旅遊観光車」と呼ぶバスは、
九寨溝グリーンバスで5分おきに走る。

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団体客も原則としてグリーンバスに混載する。
団体ツアーの場合は特別バスがチャーターされる。

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このグリーンバスは、1日フリー乗車券を
購入した上で各バス停で自由に乗降できる。

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シーズン中はバスが数珠繋ぎになるほど
頻発するが、それでも座れないことはない。

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溝内の車道はY字状のルートになっており、
分岐点でどちらに向かうのかが
分からずにとまどうこともある。

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「四川九寨溝旅情6」

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またバス停といっても利用客のいない場合は
原則として通過するので、乗降の
意思を乗務員に伝える必要がある。

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また上りと下りのいずれかのみ
停車するバス停もある。

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なお徒歩での観光は制限されていないが、
溝口(入場口)に最も近い景観ポイントでも
徒歩で1時間30分ほどかかる。

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Y字状のルートの交点にあたる場所には
諾日朗(nuorilang)観光センター
(諾日朗旅遊服務中心)があり、
レストラン・軽食コーナー・売店などがある。

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またこの場所はグリーンバスの各路線の
乗換えターミナルにもなっているが、
長海行きの乗り場だけは徒歩で
3分ほど坂を上がった駐車場にある。

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「四川九寨溝旅情7」

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九寨溝のチベット族の集落には、
有料入場エリア内にも数多くの
チベット族の集落がある。

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またエリアないで実際に生活している。
「九寨溝民俗文化村」は、
そのような集落のひとつである。

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「樹正寨」の一角を土産品店街としたものであり、
この付近のチベット族独特の木造建築民家も
有料で公開されている。

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なお、以前から有料入場エリア内での
宿泊はできない建前であったが、
実際には各集落に民宿が存在した。

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しかし、2009年から規則が厳格に
運用されるようになり、
現在は有料入場エリア内での
宿泊は完全に禁止されている。

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「四川九寨溝旅情8」

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九寨溝の観光に適している季節は
4月中旬から11月初めまでである。

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私が訪れたのは休みの関係もあり、
真冬であったので花が見れなかった。

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特に中国の大型連休である5月初めと
紅葉シーズンの10月初めは大混雑する。

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冬季は積雪もあるがグリーンバスは
運行されており一年を通して観光は可能である。

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ただ冬季は滝や湖の水量が少ないうえ、
遊歩道のかなりの区間が積雪のため通行止めとなる。

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「四川九寨溝旅情9」

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春季は山火事予防のため
通行止めになる遊歩道区間も多い。

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夏季は雨が降りやすく、
雨具は必携である。

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一日の入場者数に制限があるため、
紅葉期などの最盛期は個人であまり
遅い時間に行くと入場できないことがある。

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3月の終わりは根雪も消え
観光客がそれほど多くなくなってくる。

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しかも入場料金が閑散期料金で済むため
近年人気が高まりつつある。

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「四川九寨溝旅情10」

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しかし4月中ごろまでは
かなりの降雪のある日もあり、
交通機関の乱れが生ずるため注意が必要である。

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九寨溝地域は2008年5月12日の
四川?川大地震の断層帯からは
離れているので、被害は軽微であった。

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しかし周囲の道路が一時不通となり、
当時滞在していた観光客は最初に
開通した甘粛省の蘭州市などへの
陸路移動により順次この地を離れた。

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九寨黄龍空港への道も開通し
全ての観光客がこの地を
離れたのは5月17日であった。

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成都からの主要ルートである
国道213号(都江堰・茂県・松潘経由)は
震源地?川を経由していたため、
土砂崩れや橋梁の崩壊などにより道路が寸断された。

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「四川九寨溝旅情11」

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大型車が通れるまでに復旧したのは
2009年7月であり、それまでは
迂回路の使用を余儀なくされた。

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九寨黄龍空港に被害は無かったが
九寨溝の観光受け入れが約1ヶ月間
中断していたため、その期間は
定期便も1日1便までに減少した。

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安全が確認され物資の安定供給が
可能になり次第、空路経由による
観光客受け入れが再開されることになった。

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航空便も7月からは増便が続き、
2008年8月6日には四川省観光局から
「ツアー再開宣言」が出された。

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主に中国国内の団体客が利用する
バスツアーについては、蘭州市から
甘南チベット族自治州を経由する
新ルートが開拓された。

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「四川九寨溝旅情12」

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また、成都からの東回り(綿陽・平武経由)経由での
定期バスも運行され始めた。

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なお、この東回りの道路も
地震の被害を大きく受けていたうえ
現地の災害復興を優先する必要が
あったことから運行は不安定なものであった。

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このため震災後しばらくの間は空路が
観光客の足の中心となり、
空路の輸送量の制限や運賃の
高さから観光客が激減した。

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例年であれば1日1万人以上が
入場する2008年10月(紅葉期)の
休日でも、2000人前後と低迷した。

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観光再開当初は観光客の安全を
優先したため、徒歩での観光が認められなかった。

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「四川九寨溝旅情13」

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九寨溝グリーンバスでも
自由乗降はできず、バスでの
ガイドツアー方式のみとなっていた。

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2010年4月、地震により制限を受けていた
バスツァーが、綿陽・平武経由の
東回りルートで、全面再開された。

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これで、陸路・空路によるツァーの選択が
出来るようになった。

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しかし、本来のメインルートである西回り
(国道213号)は、復興工事が難航していた。

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依然として大型車の交通管制を行っており、
地震前の状況には戻っていない。

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「四川九寨溝旅情14」

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また、東回りルートも地震被災を受けており、
地盤が弱く、大雨による崖崩れなどの
被害を受けやすく、時に交通不能になる。

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成都の新南門バスターミナル
(成都新南??站旅游客?中心)からは
九寨溝バスターミナル(九寨?客?中心)行が
一日1往復(8時発 増客期には増便あり)。

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および茶店子バスターミナル(茶店子客?站)からは
九寨溝県行(九寨溝口は通らず)が一日1往復
(8時発)の長距離バスがある。

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いずれも、現在(2010年8月)のところ
東回り経由(綿陽・平武)である。

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また松潘、綿陽などとの間にも
一日1-2往復のバスがある。

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「四川九寨溝旅情15」

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黄龍風景区との間には一日1往復の観光用バスがある。

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なお、九寨溝バスターミナル(九寨?客?中心)は
九寨溝口(入場口)から東に1.0kmほど
離れた九通賓館九通??に隣接している。

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空港発のエアポートバスが九寨溝口に到着する。

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所要2時間弱で、ほぼ常時空港で待機しており、
4人以上の乗客が集まると発車する。

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途中にある宿泊施設には希望があれば
停車するほか、宿泊施設の斡旋も行っている。

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